訪問診療の必要性 The need for home visits 訪問診療の必要性 最後まで口から食べることは人間にとって当たり前ですが、長く生きれば生きるほどその当たり前が難しくなってきます。 ご高齢者の日常生活でも一番の楽しみはお食事という方も多いのではないでしょうか? 口から食事をすることは、からだの中で栄養になるだけでなく 生きる喜びにもつながります。また、口から食事をすることによって病気の回復も早くなることが 近年の研究で明らかになっています。 歯科医師がやるべきことは 口から安全に食べることを支援することであり、それが我々の大きな喜びにもなります。 これまでの歯科医療、そして未来へ… これまでの歯科医療は外来を中心に行われていました。 ですが、例えば高齢者に目を向けてみると、年間に歯科診療を受ける人は70~74歳をピークとして、その後は急速に低下するという実態があります。これは高齢者が歯科医院へ通院することが困難であることを示しています。 ですが現状では訪問歯科診療を行っている歯科医院の数は全国的に非常に少なく、今後仮に全ての要介護高齢者を対象とした 月1度の診療・口腔内ケアなどの定期的な在宅歯科医療サービスを想定すると 訪問歯科診療を行っている歯科医院の数は全く足りていません。 生きる力やQOLの向上 QOL=クオリティ・オブ・ライフ。 日本語で『生活の質』、または『人生の質』などと訳されることが多く 私たちが生きる上での満足度・充足度をあらわす指標のひとつです。「お口」や「歯」の健康状態を維持するということは食事だけでなく 会話などのコミュニケーションをとる上でもとても大事なものとなります。 そのため、これらを維持していくためにも歯科診療を定期的に受けるということは とても大事なことになってきます。当然、外来の歯科に通院できる方ならば 定期的に受診していただくに越したことはないのですが それが難しくなってしまった方々も多くいると思います。そういった方も、むしろそういった方々こそ 訪問歯科診療の必要なことが多い傾向にあります。最後まで口から食べる喜びを味わっていただくためにも 歯科の受診を受けられていない方は、ぜひ相談してみてください。